タイトル:中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版

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概要

中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版の電子ブックです。

1.2.7京都府「京丹波町役場」外観 C小川重雄執務室 C小川重雄(1)建物概要京丹波町役場は町産材を最大限活用することを考え設計された役場である。地元業者が多く関与できるよう製材の利用率を高めている。木材調達検討会議の実施。3回に分けて分離発注を行った。町産材を活用した大規模木造建築の事例である。主要な材は町産材で町内連携で賄われている。町内で調達できない集成材や施工者へ発注した羽柄材等は、県外から調達した。設計者は県外連携している。(2)地域間連携状況について項目内容背景・町の約86%が山林で、町内には林業大学校や森林組合、林業センターなどの木造関連機関がある。・町内に様々な木造建築があり、町民は木造建築に対し親近感があった。・プロポーザルの段階で地場産材の活用と木材の分離発注を提案していた。企画・設計県内対応県外加工県外材・町産材活用のための木材調達会議は設計中に10回以上開催した。・木材は分離発注を3回に分けて行い、1回目は土台等の規格材、2回目は特注材、3回目は仕上げ材を発注した。・燃えしろ設計と組み立て柱により大断面製材の有効活用をしている。・製材調達の効率を考え板厚を部位により統一して発注した。・木材調達の負荷軽減も考慮し、一部鉄骨やRC造も利用している。・町内の製材所3社が京丹波木材供給企業体となり、町産のスギとヒノキを製材、加工、調達を行った。・町産スギとヒノキの大断面集成材は、岡山県で加工した。・家具の製作は岐阜県で行っている。・大断面集成材や羽柄材、家具、造作材等を県外から調達している。・非耐力壁の間柱や羽柄材等は施工者発注とし県外から調達している。Ⅲ1の中地大域規間模連木携造デ建ー築タ事例(3)物件利用木材量利用木材概要部位製品産地認証材m3構造材・羽柄材スギ・ヒノキ製材、集成材京丹波町産合法認証材826.13仕上材・造作材スギ・ヒノキ製材、集成材町産材、一部府産合法認証材163.59木材量合計989.72延べ床面積当たりの木材量0.20m3 /m281