タイトル:中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版

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概要

中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版の電子ブックです。

Ⅲ.地域間連携促進データ1.2.6岐阜県「ぎふ村健康増進センター」外観リハビリ室(1)建物概要ぎふ村健康増進センターは、合理性を考え地元の大工が施工できる在来軸組工法とし県産材を利用した民間の物件である。トラス架構はJISA3301「木造校舎の構造設計標準」をベースにアレンジした設計としている。特殊な工法や特注品等を避け、地元のプレカット工場や大工で対応可能とする準耐火木造建築の事例調査である。主要な材は、県産ヒノキ材で県内連携によって賄われた。構造的に強度が求められた梁については集成材とし、県外から調達している。(2)地域間連携状況について項目背景企画・設計県内対応県外加工県外材内容・当初は木造の要望は無く、コスト優先だった。木材の補助を利用すると鉄骨造と同等程度になることが分かり木造となった。・規格材を利用した設計なので、補助金が無くても鉄骨造と同等の金額になったと想定される。・地場の大工が施工できる在来工法がよいと考えた設計である。以前金物工法でコストアップになったためである。・梁せい300mmを超えると高くなるので強度優先で、梁には集成材を利用している。調達が間に合わなかったのでハイブリッド集成材を利用している。・製材はスギで設計していたが、施工者選定の製材所がヒノキにこだわりがあり、ヒノキ材へ変更した。・屋内消火栓緩和などから準耐火建築物となっているが、室内に木をあらわしにするためロ準耐としている。・製材に関しては、県内事業者で調達し加工した。・なし。・集成材は県外から調達した。(3)物件利用木材量利用木材概要部位製品産地認証材m3構造材・下地材・造作材構造材ヒノキ製材その他製材ヒノキ集成材ベイマツ集成材岐阜県産合法認証材187.66産地不明JAS製品6.95構造用合板ヒノキ合板岐阜県産合法認証材53.9978