タイトル:中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版

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中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版 の42ページ目の概要です。

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概要

中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版の電子ブックです。

Ⅱ.地域間連携促進ツール調達体制構築ツール1.木材調達検討会の開催検討会の目的「設計に有用な木材調達・加工情報を把握する」●企画・設計段階で、必要木材量の概算後、利用する品質の木材を工期内調達できる調達先を把握するため。●調達しやすい材料の規格や量を把握し、コストも考慮して設計へ反映させるため。検討会の内容「設計情報をもとにした木材調達の検討」●木造物件の企画段階から、発注者、設計者と木材・加工事業者とが調達可能木材寸法と調達期間、調達可能量等を共有・確認し合う場をつくる。●発注前物件情報の公平性を保つ必要がある場合は、県内外の木材事業者の生産能力や加工能力を把握するための情報収集・共有の場とする。事例紹介(1)富山県●魚津市立星の杜小学校建設時には、県産材利用を検討するために基本計画段階から、関係者で木材調達検討会を設置した。●魚津市産の木材情報を入手する機会となり、建設工事に先立ち行う木材調達に必要な体制、スケジュール、発注要領等の検討を行った。●検討の結果、3階建て部分を1期工事、2階建て部分を2期工事として建て方時期をずらすこと、木材の発注を3段階に分けることが決定した。●設計段階より地域材の情報を得ることで、市産材を有効に活用した構造計画や内装計画が可能になった。木材発注木材コーディネーター・各分野の横断的な理解により、関係者同士のやりとりを円滑化する設計事務所・木拾い後、木材の数量と金額を明らかにする・建築部材情報を活かした木材活用方法の提案・木材の品質を確保するための各種検査をサポート魚津市・財政課・各契約検査を行う富山県・農林水産課・森林調査、森林情報の提供・市有林・私有林・県有林の建築部材情報を提供魚津市教育委員会・木拾いした木材の調達を発注する・発注し納品された木材を検収する・施工業者に原材料支給として納品する・追加発注への対応木材調達検討会関連図調整納品工事発注納品専門家・金沢工業大学・富山県森林政策課木材利用推進係・富山県農林水産総合技術センター木材研究所・新川農林振興センター森林整備課林政・普及班協力木材調達検討会・建築部材の種類や量を明確にして伐採事業者や設計者に情報を提供する・木材を発注するまでの調整を行う・発注仕様、製材業者の条件などを示す調整発注木材供給うおづ産木材調達JV・計画に必要な木材を製材して、乾燥や加工するための方法等を提案、確認・木材仕様書に合わせて木材を伐採、調達し、製材、乾燥、加工後納品する「製材」・伐採、原木の保管・ラフ加工、乾燥・仕上加工(JAS等級付・プレーナー加工)・自主検査(等級、含水率、寸法、本数確認)「集成材」・ラミナ製作・乾燥・集成材製作・集成材仕上加工・自主検査(等級、含水率、寸法、本数確認)「加工」施工業者・魚津市と木材確認(全数検査)・納品された原材料の過不足などを・各木材加工工場へ搬入確認する・プレカット加工・施工図作成後必要な場合は追加発・耐力壁パネル製作注する・自主検査42