タイトル:中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版

ページ
132/136

中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版 の132ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版の電子ブックです。

Ⅳ.資料編【支援ツール17】(3)分離発注方式の作業の流れ分離発注を行う場合の流れを以下に示す。作業の流れ1基礎情報の把握と体制づくり2予算の確保と工程の計画3発注仕様書及び木材調書の作成4木材品質管理仕様書の作成5木材保管場所の確保6木材発注7製品受入検査8納品内容・木造化・木質化へ向けた情報記入シートを作成し、基礎情報を把握する。各関係者と情報共有を進め、木造化推進体制を構築し、木材の分離発注時に必要な役割分担等を明確にする。・分離発注をする際の建築工事予算と木材発注予算の確保をそれぞれ行う。所有林を使う場合は、立木の調査費や木材の管理にかかる費用なども予算化する。工事工程から木材調達期間を想定し、発注時期を決める必要がある。・実施設計による木拾いから木材調書を作成し、必要な木材量を明確にする。木材発注に必要な、品質や検査内容、瑕疵担保等各種条件を整理し、木材発注仕様書へまとめる。・実施設計の特記仕様書に記載する木材品質管理仕様書を作成する。ヤング率や含水率の目標値や検査方法などを決め記載する。内容は木材発注仕様書と連動する。含水率を確保するための乾燥スケジュール等や体制が十分か、公的機関の支援が必要かどうかなども事前に木材関係者と協議しておくことが望まれる。・木材の分離発注に先立ち、調達する木材の保管場所を確保することが望まれる。製材所等で保管できる場合は不要である。木材の保管方法なども木材関係者等と事前に協議し業務対応者の見通しをつけておくことが望まれる。・発注者が作成した木材購入仕様書と木材調書等を使い、木材関係者へ木材を発注する。・設計者や木材関係者とまとめた、木材品質仕様書の内容に従い、品質の確認を行い製材品の受入を発注者が行う。・発注者が、製材を施工者へ納品する。132