タイトル:中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版

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中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版 の119ページ目の概要です。

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概要

中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版の電子ブックです。

<参考記入書式4>木材の品質管理仕様書雛型[ ]内は物件毎に指定すること。設計時に設定した「設計ヤング率」・構造用製材の検査方法における「設計ヤング率」とは、a構造設計に採用した木材の基準強度に相当するJAS機械等級区分ヤング率と、bたわみ計算に使用したヤング率のうち大きな方の値とする。なお両者は一致させておくことが望ましい。・構造設計に採用した木材の基準強度:[スギ無等級材]・a)構造設計に採用した木材の基準強度に相当するJAS機械等級区分ヤング率:[4.9kN/mm2(スギ無等級材≒E50)]・b)たわみ計算に使用したヤング率:[6.0kN/mm2]・県産材製材の設計ヤング率:[6.0kN/mm2 ]構造用製材の検査方法1.自主検査・検査主体:納材者・検査場所:製材所にてプレカット加工前に行う。・JAS製材は、表示を確認する。(等級及び含水率)・JAS製材でない県産材の場合は、1?3の検査を行い、検査結果の報告書(書式は任意で可)を監督職員に提出する。・なお、2、3の測定に先立ち、予備試験(2.受入検査参照)を行い自主検査で使用する測定器の調整(キャリブレーション)を実施すること。・検査に先立ち、納材者は、検査計画書(検査日時、検査場所、実施者・立会者、検査部位、検査項目、検査本数、使用機器、合否の判定方法等を記載)を作成し、発注者、工事監理者(設計者)、[***(検査機関等)]と協議し、了承を得ること。1目視検査(原則全数検査)・検査部位・数量:[横架材は全数(横架材以外もJAS製材を使用しない場合は全数)]・検査基準:JAS目視等級区分構造用製材の規格を用いる(2.1構造用製材の[乙1級、甲Ⅱ2級、3級]相当)2ヤング率検査・検査数量:横架材のうち垂木受材については全数、垂木については抜取検査を行う。・検査方法:ヤング率の計測方法は打撃法とする。詳細は機関誌「緑-富山の林業-」平成22年10月号の「ノートパソコンによる安価なヤング率計測」による。・検査基準:[設計ヤング率-1.0kN/mm2]以上のサンプルを合格とする。・1検査ロットの本数:任意に決めて良い。サンプル数、合否判定は「構造用木材の強度試験マニュアルH23年版」(公益財団法人日本住宅・木材技術センター発行)「Ⅵ.品質確認のための抜き取り検査法」による。ヤング率が上記未満のサンプルを不適合とし、設定したヤング率をもとに合否の判定を行う。不合格の場合はロットの部材を全数検査し選別する。・注意事項:全数検査が必要な部位[垂木受材]と抜き取りとする部位[その他の部材]が、検査時に判別できない場合は、全数検査が必要な部位を先に検査し、必要量を確保してから抜き取り検査を行う。3含水率検査(原則全数検査)・検査部位・数量:[横架材は全数(横架材以外もJAS製材を使用しない場合は全数)]・検査方法:測定は高周波水分計(公益財団法人日本住宅・木材技術センター認定品、HM-520を推奨)とする。測定箇所は、1本の製材の異なる2面(材幅面、材せい面)について、両木口から300mm以上離れた2か所及び中央部1箇所の計6箇所とし、含水率は、6箇所の平均値とする。・検査基準:含水率は原則[20%]以下の場合を合格とし、不合格の場合は再乾燥させる。Ⅳ資料編119