タイトル:中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版

ページ
10/136

中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版 の10ページ目の概要です。

各ボタンで、目的のページを開いてください。

概要

中大規模木造建築のための地域間連携促進ツール(企画から連携へ)令和4年度版の電子ブックです。

Ⅰ.「地域間連携促進ツール」とはNo 20の支援ツールNo 20の支援ツール8木材購入仕様書雛型18手引きづくり資料:まとめ・引継段階(滋賀県米原市の取組より)910構造設計の前提となる木材品質データの把握(試験伐採の基本事項と手順)手引きづくり資料:調査・計画段階(島根県松江市の取組より)19維持管理を考えた設計と掃除・点検20支援対象の着工済み・竣工済み事例の紹介1.3ツールの概要ツールは、地域内の連携を進めるための内容から地域外の連携へ取り組むための内容を段階的に取り組めるようにまとめている。まず、地域の木材活用や中大規模木造建築の推進を行う地域協議会等の設立・運営を行ったうえで、更に地域を越えて人・物の連携、調達を行うことを想定している。また、個別の中大規模木造建築の企画・設計に直面した時の、効率的な資材調達等計画のための具体的な「ツール」となることも想定している。調査を行った5県の先進的な活動内容から、今後木造化促進のための地域協議会等に求められる連携の視点を、企画、調達、県外の3つに分類し整理を行った。3つに分類したのは、各県で共通して木造化・木質化するために取り組まれているプロセスなどをもとにしている。(1)「育てる」企画連携地域木材活用や中大規模木造建築を普及させるためには、木材や木造のことを知っていて、効率よく実現できる人や、発注者・事業者の中に木造建築を使いたい人を増やす、すなわち、技術者と発注者に木材・木造の事を良く知って育って頂く「育てる」機会が必要である。そのためには、企画前段階からの情報共有や人の連携づくりを行うことが必要になる。企画連携により人材育成するプロセスは、機会づくり、情報づくり、体制づくりの3つが考えられる。それらを3つのツールとしてまとめている。1企画連携ツール1「講習会」学び集う機会づくり2企画連携ツール2「情報化」学びの成果まとめと啓蒙普及情報づくり3企画連携ツール3「支援対応」相談支援の体制と仕組みづくり(2)「活かす」調達連携中大規模木造建築の建設時には、効率的に必要品質・寸法のまとまった量の木材や特注材等を集める必要がある。そのため計画開始とともに、川上から川下に至る関連事業者の情報共有を行う調達連携が有用になる。物件の計画・設計の段階に応じて必要な木材量を概算又は積算し、地域に軸足を置いた最適な木材調達先、工程や発注方式等を検討することになる。地域の木材関連事業者の能力を「活かす」ための調達連携が必要になる。調達連携により、地域の木材や木材関連事業者を活かすためには、木材量試算、調達体制構築、発注方式の3つが考えられる。それらを3つのツールとしてまとめている。1調達連携ツール1「木材量試算」試算方法2調達連携ツール2「調達体制構築」調達検討会・ネットワークづくり3調達連携ツール3「発注方式」発注方法の留意点10